イメージングセンターの利用方法

もくじ

利用の前に – 主な問い合わせと回答

観察の前に – 打ち合わせや、機器の見学

センターの利用を希望する場合は、まず[お問合わせ]から、目的としている観察の概要をお伝えください。こちらで内容を確認した後、メールで連絡いたします。

時間がありますなら、まずは当センターで打ち合わせを行うとともに、当センターの各設備を直接ご覧になってもらうのが理想的です。私たちスタッフは、詳細な観察内容を直接うかがうことで、目的に応じた最適の観察方法を提案します。
このときに“観察が可能かどうかの確認”(この段階では、原則として直ちに使用可能な形式でのデータの持ち帰りは不可)として、サンプルの一つを持参してもらい、私たちがトライアル観察を行うことも可能です。

各顕微鏡の利用料金に関して

各顕微鏡の利用料金一覧

当センターの各顕微鏡は、大学のオープンファシリティ(北大の研究機器や設備の共同利用システム)に登録されており、消耗品の補充や機器利用の電気代等として、以下となる課金の徴収を、またオープンファシリティの規則により初回利用講習料(学内利用者は、すべての顕微鏡で3時間:24,000円、AIVIAは1時間:8,000円)も課しております。

予約キャンセルでの利用料金に関して

以上の利用料金は、消耗品や電気代から算出した者であり、すなわち「実際の機器の利用」に対して発生いたします。そのため早い段階で、利用の取消しを連絡していただいた場合は、原則として利用料金は徴収いたしません。
しかし以下のような場合は、他の利用者の利用機会の消失にあたるため、システムでの予約時間に相当する利用料金を課します。その顕微鏡の混雑度合いや、キャンセルした時間帯に実際に利用があったかの有無は、一切考慮しません。

  • そもそも、連絡なく来ないとき.
  • 利用開始時刻より、24時間前以降の直前の取消し.
  • 数日間など長期間予約を行いながら、一部のみの利用.
    *いつサンプルが準備できても使えるよう、「とりあえず長めに、3日間おさえとくか!」といったところと推測されますが、他の利用希望者からしますと、いたずらに著しい迷惑となります。この場合、「すべての予約時間」を課金対象とすることを、あらかじめ認識ください。
  • システムから予約を行ったが、機器を全く利用しない、解析のみの利用.
    *機器を使いたい方が優先です。解析でパソコンを利用したい場合は、スタッフにご相談ください。
  • キャンセルが相次ぐ場合は、最初の取り消しから30日以内で3回め以降のキャンセル.

トライアル観察を行ってみよう

最初に初回利用者講習を行いますが、できる限り、実際に観察したいサンプルをお持ちください。実際のサンプルがありますと、この段階で、私たちスタッフとともに、少なからず観察条件等の最適化も行えると思います。ただし培養細胞サンプルの持ち込みに関しては、以下の[サンプル持ち込み方法と注意点]を、必ずご覧ください。
利用にあたっての注意事項は、[利用にあたっての注意点](約5MのPDFファイル,2024年6月更新)にもまとめております。

初回利用講習は、スタッフが丁寧に説明いたしますので、顕微鏡に初めて触れるような初心者の方でもご安心ください。もちろん講習以降も、操作方法に不明の点などがあれば、いつでも対応しますので、気軽にスタッフまで声をかけてください。
ただし人数が多くなりますと、ゆきとどいた説明が難しくなります。
そのため、一度に3名まででお願いいたします。それ以上の大人数への操作説明をご希望の場合は、2回以上に分けて対応しますので、優先順位の高い方(=早々に使いたい方)3名を検討ください。
そして、当センターの機器で目的の観察ができるか確認したい場合も、まずはご相談ください。高速な現象のタイムラプス観察や超解像観察といった、かなり応用的な観察であっても、スタッフが機器を操作しますので、スムーズに検討できると思われます。
なお当センタースタッフからの初回講習を受けていない方は、一切の利用を認めません。

北大の機器利用システムへの登録方法。

北大では、早い段階から機器の共同利用化が進んでおり、共同利用システム(オープンファシリティ)が確立しております。利用者は機器の利用申請、初回利用の依頼、利用予約など、オンラインで操作が可能です。ただし利用にあたっては、北大の教職員番号(SSO-ID)をお持ちの教員(利用責任者)が、学生など(利用者)を登録する必要があります。
学外利用者も概ね同様ですが、確認のため少し時間がかかる可能性があります。システムへの登録については無料ですので、早めに利用登録を行うことをおすすめいたします。

次に利用責任者が、利用者に「システムに登録されている機器の中から、利用してよい装置」を指定します。
申請内容を考慮してスタッフが承認を行うと、機器利用(予約)が可能になります。
また担当教員は、研究室秘書などを「補助担当者」とすることも可能です。補助担当者は、学生などの登録や利用料金の財源指定などを、教員に代わって行えますので便利です。

以下では、学内と学外の研究者に分けて、システムでの登録方法を記載します。

またシステムの使い方については、GFCがシステムの利用案内を作成しておりますので、こちらをご覧ください。「総合版 利用案内」からダウンロードも可能です。
また、学生の登録方法については、私たちでも簡単な「北大の学生の登録方法マニュアル」(約2MのPDFファイル、2024年6月更新)を作成しましたので、参考となりますならば幸いです。

学内研究者の登録方法

学外研究者の登録方法

利用前の確認事項

利用者登録が完了して、”正式なユーザー”となるまでは、原則としてオリジナルデーターの持ち出しや、直ちにそのまま利用可能な形式での持ち帰りは認めておりませんので、ご了承ください。「イメージングセンターでのトライアル観察で取得」といった文字を挿入した画像/動画ファイル等に限り、許可します。
トライアル段階のはずだった観察画像が無許可で発表された…など、当センターが望ましくない事例が過去にありましたため、ご理解ください。

また当センターの顕微鏡システムは、さまざまな観察目的に応じて使い分けることが可能です。一例として、まずStation-3(蛍光顕微鏡)の利用を希望したものの、Station-4(共焦点)のほうが適していることがわかった―という事例も多いです。あるいは、当センターの機器で良好な顕微鏡画像が取得できることがわかったため、研究室の他のメンバーも利用を希望する、新規配属となった学生も利用させたい、といった相談も頻繁にいただきます。
操作説明のたびに初回利用講習料(24,000円)をいただくのも恐縮ですので、「当センターを継続して利用している研究室」は、2回め以降の初回利用講習料は不要です。1名のみにでも、あるいは何回でも初回指導も行いますので、「都度めんどうをかけて申し訳ない…」などと遠慮しなくても全く大丈夫です。操作説明を行った研究者の数、操作説明会の数が多いほど、私たちの実績にもなりますので、むしろ多くなるほうが大歓迎です。
なお”継続利用”のめやすは、直近の利用が1年以内とお考えください。さすがに利用が1年以上空きますと、新規ユーザー扱いとなる…と考えてください。

装置の初回利用講習と当センターの利用については、以下のルールを厳守ください。
特に2番めにご注意ください。つまり、ユーザーが操作指導を他の人に行うと、その研究室全体の利用ができなくなる可能性があります。
同じ研究室の学生のデーターを至急で撮りたい!というような事態となれば、ぜひスタッフに依頼してくださればと思います。ベストな画像を撮ります!

  • 当センタースタッフが初回操作指導を直接実施し、許可を得たユーザーのみが機器利用が可能であり、それ以外の者には利用を一切、認めない。学部・大学院教育において指導的立場のある教職員等の指示があったとしても、一切、認めないものとする。
  • スタッフでないにも関わらず、他の者に初回操作指導を行ったと称して他者に利用させた場合には、該当課題の利用許可を取り消す。学部・大学院教育において指導的立場のある教職員等の指示によるものであっても、例外は無い。
  • 使用許諾の無い時間帯に、スタッフの許可の無く入室することは、目的を問わず厳禁とする。

当センターへのサンプルの持ち込み(特に培養細胞)に関しては、別ページにまとめましたので、こちらをご覧ください。

機器の予約利用

利用登録が完了いたしましたら、GFC-IDとパスワードでログインし、[マイページ]の装置一覧から、随時予約を行って構いません。
[北海道大学:オープンファシリティ]

そして[機器詳細: 予約する]から、利用を希望する時間を登録してください。このときに当センタースタッフのスケジュール(不在・対応不可など)も確認できますので、操作説明を受けた直後など、まだ機器利用に自信がない方は、参考としてください。
誰が実際に装置を利用する予定かを明確とするため、[実際に利用する方のIDで予約を行う]ことをお願いします。
すなわち、一人のIDを研究室の皆が使いまわすことは、ご遠慮ください。

予約については、8時間以内の利用は、最大で3回まで、8時間以上の利用は1回のみでお願いいたします。ただし顕微鏡の混雑度合いによっては、それ以上の予約も可能なこともありますので、そうした状況なども含めて、いつでもスタッフまでご相談ください。

予約を行いましたら、そちらのスケジュールに合わせて、当センターまでお越しください。
スタッフはほぼ常駐しておりますので、わからない点があれば、あるいは操作説明を受けた事項以外で試したい観察方法などがあれば、いつでもご相談ください。

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