このたびニコン社は、優れた透明化試薬の”RapiClear“等を扱っているSUNJIN Labと遺伝子病制御研究所とで、11月12日(火曜)~13日(水曜)に、「サンプルの透明化のセミナーとワークショップ」を開催することとなりました。
最近では、組織サンプルの作成にあたって、透明化はほぼ必須となりつつありますが、なかなか思うように観察できない、ということもうかがいます。ご興味のある方は、ぜひこの機会に参加くだされば幸いです。
12日11時のセミナーは、Chih-Yung-Lin博士、ニコンの中村氏による英語での講演となります。遺伝子病制御研究所でのセミナーとなりますが、Teamsによる配信も行う予定です。
12日の午後からはハンズオンセミナーとして、Lin博士が持参される数種類の検体を用いた「透明化のprotocolや、セミナーに沿った形での実演」、「うまくイメージングするための、共焦点顕微鏡を用いてのノウハウを交えた実演」が中心となる予定です。
このハンズオンセミナーでは、皆さんのサンプルをお持ちになり、実際に透明化を行い、そして観察を試すことができます。こちらは、日本語ベースとなりますので、思考の伝達などもスムーズにできると思われます。
ワークショップの時間は、2日間で長めに設けておりますため、自分でサンプルを持ち込む方以外は、皆さんのご都合のつく時間帯に、自由にご参加くださることが可能です。
このように、透明化試薬のメーカーと、顕微鏡メーカー(ニコン)との共同で開催いたしますので、皆さんのサンプルを透明化して良好な画像を観察することができる絶好の機会です。ぜひ多くの方が、奮ってご参加くださればと思います。
ハイブリッド開催の形式といたしますので、本学学内の研究者のみならず、遠方の研究者も聴講が可能です。
Clearing & Imaging, Workshop and Seminar 2024
- 日程: 2024年11月12日(火曜) ~ 11月13日(水曜) (*14日は予備日)
- 場所: 北海道大学 遺伝子病制御研究所 5階.
- 形式: セミナーは、ハイブリッド開催(Teamsによるオンライン配信)
光の散乱や吸収を抑えることで、大きな組織の深層部の観察を格段に向上させることができる組織透明化技術が、ここ数年注目されている。もちろん、厚い組織の深層部を明瞭に観察しようとすれば、焦点以外の蛍光が多くなり観察の妨げになるため、共焦点顕微鏡と組み合わせて使用されることが多い。
本講演とワークショップでは、組織透明化の基本的な原理を説明し、様々な種類や大きさの組織を用いた応用例を交えながら、透明化組織を巧くイメージングする為のノウハウを紹介する。
セミナー(英語での開催となります)
11月12日(火曜) 11:00-13:00, 遺伝子病制御研究所 5階 セミナー室
Dr. Chih-Yung-Lin (SUNJIN Lab. Co.Ltd, Taiwan)
“Multiscale Tissue Imaging”
Ryu Nakamura (Nikon R&D)
“Tips of Confocal imaging for clearing tissue, and more…”
ワークショップ
11月12日(火曜) 14:00-19:00, 遺伝子病制御研究所5階 ニコンイメージングセンター炎症解析拠点
11月13日(水曜) 9:00 -18:00
(11月14日(木曜) 9:00-12:00 *予備日程)
- 本セミナーやワークショップは、特に事前申し込みなどは不要で、自由に参加いただけます。
そのため、直接会場までお越しください。 - 遺伝子病制御研究所に入館する場合は、研究所の玄関からは入ることができません。
まずメインストリートに面しており、噴水等がある医学部正面入口にお越しください。こちらの受付で記名の後に、研究所にお入りください。 - Teamsによる配信の聴講をご希望の場合は、[連絡先]に記載のメールアドレスより、当センター担当者までご連絡ください。配信先を連絡いたします。
- ワークショップで、ご自身のサンプルの透明化を希望する場合は、Lin博士まで、2日前までに以下の点をご連絡ください。おそらくLin博士らと、トライアルのスケジュール検討がなされるかと思われます。
・連絡先のアドレス sunjinlab★gmail.com (★は、適切な文字に書き換えてください)
・蛍光標識プローブ、特に蛍光タンパク質を発現している場合の種類。
・サンプルの種類、特におおよその厚さ。
※組織の種類に依るうえ、おおよその目安となりますが、500um程度なら30分程度で透明化可能、それ以外でも1時間~1.5時間ほどあれば、可能かと思われます。