※今回の学術講演会には、最大で42名の方が参加し、講演や質疑応答も非常に充実したものとなって終了いたしました。
マルチビーム走査型2光子顕微鏡(CSU-MP)は、協賛各社からの協力も受けて当センターで開発を行ったシステムですが、当初より開発と並行して研究者への設備提供も行ってきました。高速・深部観察・3次元画像取得・多チャンネルといった多次元観察が可能なシステムとして、2018年12月3日現在でも世界で唯一の設備となります。そのため最近では幅広い分野の研究に用いられ、徐々に学術誌にも優れた論文が掲載される段階となりました。
そこでこのたび、全国のCSU-MPユーザーによる最新の研究状況をまとめることで、「どのような目的に使うことができるか」をイメージしてもらい、それによって更なる研究の発展の可能性を見出すものとなりますことを目的として、「多次元生細胞イメージング研究会」と名した講演会を開催することとなりました。どなたでも聴講は自由ですので、ご興味のございます方は、ぜひ奮ってご参加くださればと思います。
多次元生細胞イメージング研究会 ー2光子スピニングディスク顕微鏡ユーザーズミーティングー
- 日程:2018年12月17日(月曜) 13時00分~17時10分
- 場所:電子科学研究所 1階 会議室
- 主催:北海道大学ニコンイメージングセンター
- 共催:人・環境と物質をつなぐイノベーション創出ダイナミックアライアンス
- 共催:新学術領域研究・学術研究支援基盤形成:先端バイオイメージング支援プラットフォーム(ABiS)
- 共催:新学術領域研究:レゾナンスバイオ-共鳴誘導で革新するバイオイメージング-
- 共催:ニコンインステック
- 共催:横河電機
14:00 – 14:05 開会挨拶 根本 知己 (北海道大学 電子科学研究所 研究支援部 ニコンイメージングセンター長)
14:05 – 14:25 大友 康平 (北海道大学 電子科学研究所 ニコンイメージングセンター 助教)
「2光子スピニングディスク顕微鏡の開発と多次元イメージングへの展開」
講演1
14:25 – 15:00 木村 暁 (国立遺伝学研究所 細胞建築研究室 教授)
「2光子スピニングディスク顕微鏡を用いた線虫胚発生の光褪色・低毒性イメージングの可能性」
講演2
15:00 – 15:35 小田 祥久 (国立遺伝学研究所 細胞空間制御研究室 准教授 / 拠点COREラボ)
「2光子共焦点顕微鏡による植物組織イメージング」
15:35 – 15:55 コーヒーブレイク
講演3
15:55 – 16:30 村田 隆 (基礎生物学研究所 准教授 / 拠点COREラボ)
「マルチカラーイメージングと3D画像解析による細胞分裂のダイナミクス」
講演4
16:30 – 17:05 上原 亮太 (北海道大学 大学院先端生命科学研究院 准教授)
「動物細胞における倍数性ダイナミクスと細胞分裂制御の関係について」
講演5
17:05 – 17:25 山本 啓 (北海道大学 大学院総合化学院 修士2年生)
「細胞分裂における非筋細胞ミオシンIIアイソフォームの機能解析」
17:25 – 17:30 開会挨拶 中山 博史 (横河電機株式会社)
- 講演者からのリンクは、所属研究室やメーカーのWebサイトとなりますので、研究や製品概要をご参考としてください。
- 記載の所属や学年などは、開催当時のものですので、あらかじめご了承ください。