当センターのStation-2: TIRFとCSUでは、開設以来ずっとレーザーは488nmのみで、多色観察には全く対応できず、利用者の皆さまの観察に大幅な制約がありました。このため特にCSUについては、開設以来の利用者がほぼ皆無となっておりました。
ついにこのたび、405nm, 488nm, 561nm, 640nmの4本のレーザーが搭載されたレーザーユニットを導入し、さっそくTIRFやCSUでの多色高速タイムラプス観察, 長時間タイムラプス観察が支障なく対応できることを確認しました。
通常の(レーザースキャン型)共焦点顕微鏡と比較すると、CSUを使うことで格段に光ダメージも低減できますため、長時間タイムラプス観察にも相応しいと思われます。
更に3月末にはW-View Geminiも導入され、2色同時・高速TIRF観察の動作確認も行ったところです。併せてSRRFも含めると、「多色・高速/長時間タイムラプス・超解像画像」の取得と作成も、比較的容易にできると思われます。
今まで開店休業が続いていた顕微鏡ですが、ぜひご検討ください。
※2021/09/30追記
上記4色のレーザーでのTIRF/CSU観察用の、マルチバンドフィルターセット(F-28)と、CSU設置用バンドパスフィルターも導入しました。
物理的なフィルター切替を伴わないため、高速でのTIRF/CSU観察に対応できますので、ぜひご検討ください。