eSRRFの紹介に関して

 従来より、元イメージングセンター特任助教の堤さん(現在は、生理学研究所/生命創成探究センターの特任助教)が中心となり、時空間蛍光相関解析による超解像化法:SRRFの紹介を行っております。
 SRRFはImageJへのプラグイン導入のみで実施できるうえ、適切な画像さえ準備できていれば、共焦点/TIRF/CSU/落射蛍光観察といった観察方法に依らず、光学顕微鏡で観察した画像を超解像化することが可能です。
 ただし、オリジナルのプラグインでも十分な効果が得られるためか、しばらく開発は中断(完了?)しているうえ、パソコンのCPUで演算を行うため、やや処理に時間を費やしがちとなっておりました。

 このような状況が続いておりましたが、著者のHenriques氏らが、SRRFを改良したenhanced SRRF(eSRRF)の論文を、2022年の春にbioRxiv誌にプレプリントとして発表の後に、2023年11月にNature Methodsで正式に発表しました。eSRRFでは、GPUによる処理にも対応しているため、安定処理が可能となったうえ、格段に高速で処理が完了します。
 当センターのSRRF紹介の箇所にも、eSRRFの導入方法などを追加しましたので、興味がありますなら、ぜひご覧ください。

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