超解像顕微鏡セミナーに関して

光学顕微鏡による観察では、「200nm」という光学分解能の限界があります。これ以上は、レンズをたくさん挿入しても、またはズームで拡大しても、詳細な構造を見ることは不可能です。この200nm という値は、細胞内オルガネラや分子のサイズより格段に大きい値のため、更なる高分解能観察が可能な顕微鏡が長年待ち望まれておりました。
　ニコンでは、ストライプ状照明の照射によって生じるモアレ縞を利用して微細な構造を復元する「構造化照明顕微鏡法」を採用し、従来の光学顕微鏡の2 倍の高解像度観察を可能とした顕微鏡を開発しました。最速で毎秒15 フレームの高速イメージングにより、生細胞内の微細構造や分子の動態を高速かつ高精細に観ることを可能としております。
ニコンイメージングセンターでは、２度にわたってデモンストレーションを行い、多くの方から好評を博して参りました。このたび、ニコンの超解像顕微鏡：N-SIM を導入し、11月より本格的に設備提供を開始いたします。専任スタッフが観察を支援いたしますので、ぜひ多くの方がご利用くだされば幸いです。
そしてこのたび、ニコンから講師を招き、超解像観察の原理の説明や画像例の紹介、そして観察の実演を行います。超解像観察に興味のある方は、ぜひご参加ください！また皆さまの試料で観察を試すことも可能です。