Nikon Imaging Center at Hokkaido university

1. 落射蛍光画像のデコンボリューション処理例


元の画像の画質が優れている(フォーカスが完全に合っている、バックグラウンドと比較して十分な輝度がある)ならば、落射蛍光像でのデコンボリューション処理により、共焦点顕微鏡や超解像顕微鏡で取得したかのような画像を得ることも可能です。特に例1のリゾソームや例4のミトコンドリア、例5の小胞体などで顕著ですが、細胞核の周囲(細胞の中央付近)は厚みがあるため、蛍光観察では見えている高さから少し上下の位置にあるオルガネラに由来するボケが生じやすいですが、デコンボリューション処理でほぼ完全に除去できていることがわかります。

*画像をクリックすると、大きな画像が展開します。左側:処理前, 右側:処理後です。

例1. 多重染色HeLa細胞
例4. 多重染色COS7細胞
例5. 多重蛍光発現のHeLa細胞
例6. 多重蛍光発現のHeLa細胞

※ 例5と例6は、同じ細胞に3種類の蛍光タンパクと1種類の蛍光色素でラベリングを行いましたが、領域の重複が多くて識別が難しくなってしまうため、ここでは2つに分離して表示します。
このサンプルの作成と提供:大阪大学 産業科学研究所 生体分子機能科学研究分野 永井健治先生, 東京医科歯科大学 齊藤健太先生


細胞分裂ムービーでのデコンボリューションの比較
白:細胞核(Hoechst染色), :ミトコンドリア
デコンボリューションによって、細胞核から徐々に染色体が形成される様子も明瞭になることが(厳密には、HoechstはDNAの2重らせんの間に入り込みます)、またミトコンドリアも1本ずつより鮮明に観察できるようになったのがわかるかと思われます。

Huygensとデコンボリューション

0.デコンボリューションに関して
2.共焦点画像の比較
3.付属ビューアーで、3次元表示してみよう!